精密ドライバーの役割は、もちろんねじを締める事にあります。
その他に、うまく使えばはずれた針(バネ)を掛けるのにも使えます。
精密ドライバーといっても、ものはピンきりで、安ければセット(6本ぐらい)を
百円均一で売ってたり、かと思えば専門店では一本千円近くするものも売っています。
実際には、前者のドライバーでも、特に困った事はないので、別に六本百円でも構わないと思います。
ただ、ドライバーの直径だけは気にする必要があって、あまりにも大きいのや小さいのは
ねじを締めるには全然役に立ちません。また、理論的には大きささえ適当なら普通のドライバーでも
構わない事になるのですが、精密ドライバーの方が端の部分が自由に回るので、
扱いやすいです。
キイオイルは、キイとキイポストの間の潤滑を確保し、摩耗を防ぐために使います。
ですから、毎日差す必要は全くないのです。せいぜい月一回か多くても二回差せば充分で、
それ以上は単にオイルの無駄だと思います。
キイオイルは、たいてい写真のように針がついているので、キイとキイポストの間の
こすれる部分に一滴落とすのが大変楽です。大事なのは、他でも述べましたが
必ずはみ出したオイルをふき取る事です。そうしないと、空気中の埃がオイルに取り込まれて
黒変します。見栄えが悪いだけでなく、黒いオイルは紙やすりと一緒で、キイの摩擦を妨げ
摩耗を促進してしまいます。それでは困りますね。
御存じの通り、チューナーはチューニングをする時に使います(もちろんそれ以外でも
使う事がありますが)。普通、チューニングをするのは回数が限られているので、
うまく譲りあえばパートに1つか2つでも問題ありません。
チューナーはひとつ8000円から13000円くらいするので、特に中高生にはそう簡単に
買える物ではありません。かといって、学校にひとつしかないとかいう状態では、
チューナー本来の役を果たし切れません。難しいところですね。
キイ表面のメッキは、次第に汚れてきます。その原因は、主に私たちの手の脂です。
楽器を吹く前後に、全てのキイをめがね吹きのような布で拭いておけば、そう簡単に
汚れるものではないのですが、片づける時間に余裕がなかったり、つい忘れてしまうものです。
そこで、演奏会などの前に楽器を(というかキイを)磨くことになるのですが、
楽器屋に行くと、「○○ポリッシュ」と呼ばれる液体があります。この磨き液は、
メッキの種類によって変える必要があります。メッキは、その種類によって強さや厚さが
変わってくるからです。クラリネットの銀・ニッケルメッキには「シルバーポリッシュ」を使います。
また、ポリッシングクロスもあります。これは、あらかじめ布に磨き液の成分を
加えたものです。使い勝手や値段を考えて選べばいいでしょう。
ところで、これらの製品を使うとキイは非常にきれいになりますが、調子に乗って あまりたくさんすると、メッキがはがれてしまいます。これは、メッキが弱くなったからではなくて、 磨き液の成分でメッキを削ってしまうからです。ですから、あまり頻繁にしないようにするとともに、 磨くときはあまり力を入れないようにする必要があります。ということは、 普段から乾拭きするなどして、磨き液を使わなくてもいいような状態を保つのが、 楽器のためには一番なのかもしれません。