このページの最終更新:1st Nov 1998

初めてのクラリネット

楽器を組立ててみよう / 音を出してみよう / 何か演奏してみよう楽器を片づけてみよう

音を出してみよう

構える姿勢

クラリネットを吹いてみましょう。まずはきちんと構えることからします。
楽器を吹くときには、正しい姿勢というものがあります。まずそれを実践しましょう。 ここでは、どうしたらいいかという点からいい姿勢を探ってみます。

クラリネットに限らず、管楽器を吹く時の基本姿勢は立奏だと思います。 弦楽器やそのほかの楽器については一概にはいえませんが、管楽器(特に金管楽器)に関しては、 もともと楽器ができた目的が合図のためだったり、行進のためだったり、基本的に立った状態で 演奏するのが自然だからです。
立った状態で楽器を吹くとすれば、ほとんどの場合は直立不動の姿勢が基本になります。 なぜなら、人間は何も考えないで立っている時は、直立の姿勢が一番基本になるからです。 確かに「やすめ」の姿勢というのもありますが、これはあくまで不動の状態を維持しなくて 良いというだけであって、足を斜め前に出すほうが楽、という訳ではないのです (実際どっちが楽かは人によって変わってくるでしょう)。
その状態で楽器をかまえれば、マーチングバンドの奏者の姿勢になります。

では、その時の状態のまま座ってみます。背筋は伸びているし、足は地面にちゃんとついています。
これが座奏の基本姿勢だといえます。ポイントは、背筋が伸びているので腰やおなかに 余計な負担がかからず、胸・腹に充分息が入ることです。
仮に猫背の状態で演奏する事を考えてみると、胸や腹は充分に広がり切らない状態になっている事は 容易に想像できます。また、無意味な前傾姿勢や、背中を背もたれにつけてそり返った状態では、 余計な部分に力が入ってしまうくせに肝心の力が必要な部分のコントロールが うまくできない事になってしまうのです。

なれないと、楽器は重いし、よけいなところに力が入って疲れるし、楽器を吹くのが想像していたより もっとしんどいことであることが実感できるでしょう。
でも、はじめのうちは体が楽器を吹くことに全く対応していないので、ある程度は仕方のないことです。 根気よく練習をするうちに体もなれてくるので、しばらくすると、一日中吹いていても何とも感じなくなります。

このページのはじめへ戻る

とにかく吹いてみよう

まずは、とにかく音を出してみましょう。
クラリネットを吹くためには、マウスピースをくわえます。そのときの形をアンブシュアといいますが、 そのかたちは、上の歯がマウスピースの先端から5ミリから8ミリ位のところに当たるように、 下の歯は、唇を軽く巻いて、その唇がリードの先端から7ミリから10ミリくらい のところに来るようにします。
唇の両サイドは、適度な緊張で息が漏れないようにします。あまり意識しすぎると、 唇の筋肉が疲れてしまいます。
言葉で書くと難しいのですが、一度わかってしまえば、後は繰り返して無意識に それができるようにすればいいのです。また、歯並びや唇の厚さなど、個人の状態によって 上であげた数字は変わってくるので、どうしてもだめなら、上の参考値を越えて いろいろ試すことも必要です。

さて、適当な(いい加減な、ではない)アンブシュアで楽器を構えます。 右手は、親指で楽器を支えます。ちょっと重いですががんばりましょう。
左手は、本当は上管のキイやトーンホールを操作するのですが、今はたるを持って、 楽器がぶれないよう支えます。さて、この状態で、息を吹き込んでみましょう。
うまくすれば、クラリネットの音階でいう、五線の中のソ(F)がでます。失敗すると、 五線の上のレ(C)がでたり、シュウーという息の音だけがしたり、何の音か分からない キイッという音がしたりします。
Cの音がでるときは、息の速度をゆっくりするような気持ちで、ちょうどかじかんだ手を 暖めるような感じで吹いてみます。シュウーというときは、吹く前の息の吸う量を 多くします。キイッというときは、唇に力が入りすぎていないか確認してください。

はじめのうちは、多少の失敗はおそれないで、いろいろ試してください。
口で(あるいは文章で)伝えるのには限界があります。その限界以上の部分は、 吹き手一人一人が自分の力で探さなくてはいけません。今世の中にたくさんいる クラリネット吹きたちも、きっとそうしてきたはずです。
という風に難しく考えなくてもいいですけどね。とにかく、目的の音がでるまで、 いろいろ試行錯誤してみてください。

このページのはじめへ戻る

どんな音がいいか?

しばらく練習して、10回吹いたら8回くらいは出したい音がでるようになったとします。 ここで、よりいい音を出すようにしてみましょう。

いい音といっても、いろいろあるのですが、ここでは「初めて吹く人がこれから さらにいろいろな練習をするために必要な音」に話を絞っていきます。
とりあえず、自分の吹いた音を聞いてみてください。もちろん吹きながらなので しんどいとは思いますが、どうですか?テレビや周りの人の音とだいぶ違うでしょう。
でも、悲観的にならないでください。それが当たり前なのですから。 初めて吹いた人とプロが同じ音で楽器を吹けたら、プロの立場がないですよ。

さて、あなたの音は大きいですか?初心者はよく、蚊の泣くような小さな音で 楽器を吹いてしまいます。もしも失敗したら・・・と思うのかもしれませんが、 失敗を気にしてはいけません。いいじゃないですか、初心者なんだし。
まずは、大きな音を出してみてください。ゆっくりたくさん息を吸って、 いっぱい吹き込んでやれば、大きな音がするはずです。失敗したら、あのいやな キイッという音がしますが、それを怖がらないように。
長く吹く必要はありません。短くてもいいから、目一杯大きな音を出しましょう。

それができれば、今度はその長さを長くしていきましょう。さらにたくさん息を吸わないとだめですよ。
大きな音で、そこそこの長さがふけるようになったら、今度は少し音量は小さくして、 楽に吹いてみてください。きっとはじめより格段にいい音になっているはずです。

さあ、今度は何か曲を吹いてみましょうか。

このページのはじめへ戻る

楽器を組立ててみよう / 音を出してみよう / 何か演奏してみよう楽器を片づけてみよう