このページの最終更新:28th Apr 2002

アンブシュアのトラブル

問題意識をもち方 / 症状別の考え方

症状別の考え方

横から息が漏れる

上でも述べたように、基本的にアンブシュアはどんな形でもいいのですが、 ひとつ気にしなければいけないのが「唇の横から息が漏れる時」です。息が漏れると ズーズーという音がするので演奏してる方も聞いてる方もあまりいい気がしません。
実際にはそんな音でもホールに行けば結構きれいに聞こえるのですが、そのへんは実際に いってみないと何ともいえないし、せっかく吸った息が音にならないで 逃げていると考えればもったいない話です。

ところで、この場合の解決法はいくつかあると思うのですが、まちがっても唇を 強く締めてはいけません。というのも、息が横から漏れる原因の多くは、上下の 唇に柔軟性がなくて隙間ができてそこから息が出てくるか、隙間はないけど息の 圧力に耐えるだけの余力もまた無いために、息が唇を押しのけて出てくるかだと いえます。
息が逃げないようにと思って唇に余計な力を加えると、それまでいい状態に なっていたアンブシュア全体のバランスが崩れてしまうし、唇の裏に歯が当たって 痛いし(時には唇が切れてしまう)、そのくせ息はやっぱり逃げてしまうし、 いい事はありません。

このときは、いちど鏡の前で楽器を吹いて見る事を勧めます。ゆっくりと吹いて 見て、自分の口の回りに変な力がかかってないか、不自然なところはないか チェックしてみます。
だいたいは唇の巻き方がいいかげんだったり、アンブシュアの左右のバランスが おかしかったりするので、気づいたら直してみます。すると、結構力が抜けた 状態の方が自然に音がなるのが分かると思います。それが自然なアンブシュア ではないかと思います。

このページのはじめへ戻る

歯が当たって痛い

人によっては、クラリネットをずっと吹き続けていると、下唇が歯に 当たって痛くなる事があります。あまり痛くなりすぎると、アンブシュアを 保てなくなったりするので結構やっかいです。

痛くなる理由はいくつかありますが、ひとつは口を締めすぎている場合、 もうひとつは歯が鋭い場合です。口を締めすぎているのであれば、鏡で自分の 口をみてみると、あごのところに梅干しができていたり、なんとなく力が入って かたく見えたり、どこか不自然さがあるものです。ちょっと楽にかまえるだけで 大幅に改善される事もあるので、色々試してみた方がいいかもしれません。

歯が鋭い人の場合、適当なアンブシュアであっても唇が切れてしまう事があります。 これは生まれつきのものなので歯自体はどうしようもありません。
そこで、歯に何らかのカバーをかける事を考えます。世の中には「ティーセーバー」 とかいう、歯にかぶせる紙(のようなもの)があります。これを歯につけると、 歯が唇に直接は当たらないので痛くありません。
ただ、困った事にこれは結構高いのです。いくら繰り返し使えるとはいえ ちょっと気持ち悪いですしね。そこで一つの手として、クリーニングペーパーを 半分に切ったものを適当に折りたたんで歯にかぶせるという手があります。 クリーニングペーパーは比較的安価で、その割りには効果が大きいのでお勧め です。ただし、長い間使っているとだんだん溶けてしまうので、頻繁に交換する 必要があります。

また、最近話題にのぼることの多い油取り紙を、同じように使うこともできます。 このばあい、クリーニングペーパーに比べて水に対する耐久性があるので、たとえば 長い時間ステージに乗り続けるなど、紙が溶けてしまうと困るような場合には 有効でしょう。油取り紙は、クリーニングペーパよりは高価だと思うので、 状況によって使い分けるといいでしょう。

いずれを使うにしても、気をつけないといけない事があります。それはこれを つけた状態でむやみに深呼吸をしてはいけないという事です。別にボンドで くっついている訳ではないので、勢いよく息を吸うと、一緒に飛んでしまう事が あります。外へ飛ぶ分にはいいのですが、のどの方へとんだ日には地獄のような 目に遭います。気をつけましょう。

このページのはじめへ戻る

問題意識をもち方 / 症状別の考え方