平均律は、上のような事情からできたもので、ピアノなど、各音を調律してしまうと
簡単に変更できない楽器に使われます。
平均律の音階は、オクターブを単純に12等分してその一つを半音とすることで作ります。
12等分といっても、周波数を単純に12で割ってしまうとオクターブの関係が保てないので、
2の12乗根(R)を使います。もとの音を R 倍して半音上の音を決めます。これを12回すると、
ちょうどオクターブ上の音になり、しかも周波数が12等分できるのです。
平均律は、音の間隔比が一定なので、どの調でも同じようにひくことができます。 ですから、ピアノなどに採用すると、調律し直すことなく音階を自由に変わることができます。 しかし一方で、周波数比が簡単な整数比にはならないので、和音にすると完全にはなじみません。 特に3度の音程はその差がはなはだしいので、和音に濁りが出てしまいます。
上でも述べたとおり、我々が普段使っている平均律と、きれいな和音を創るための純正律は、 音によって大きくずれてきます。そのずれを、各音について具体的に計算すると、 次の表のようになります。
| 音名 | 純正律の 周波数(Hz) | 平均律の 周波数(Hz) |
ずれ(セント) |
|---|---|---|---|
| Bb | 466.2 | 466.2 | 0.00 |
| H | 497.2 | 493.9 | +11.73 |
| C | 524.4 | 523.3 | +3.91 |
| Des | 559.4 | 554.4 | +15.64 |
| D | 582.7 | 587.3 | -13.69 |
| Es | 621.6 | 622.3 | -1.96 |
| E | 655.5 | 659.3 | +9.78 |
| F | 699.3 | 698.5 | +1.96 |
| Fis | 745.9 | 740.0 | +13.69 |
| G | 776.9 | 784.0 | -15.64 |
| As | 828.7 | 830.6 | -3.91 |
| A | 874.1 | 880.0 | -11.73 |
| Bb | 932.3 | 932.3 | 0.00 |
この表の各数値の求め方については、別にまとめてありますので、 必要な場合は参照して下さい。