皆さんは、同じリードをどのくらいの間隔で使っていますか?
多くの方は何枚かのリードでローテーションを組んで、リードを何日か休ませているのでは
ないかと思います。中には、同じリードを毎日使う人もいるかもしれません。
色々な文献には「リードの連続使用は避けるべき」というようなことが述べられていますし、プロ・アマを
問わず多くの方が同じようなことを言っています。実際に吹いているときの感触からすると、すくなくとも
まるっきり外れているということはないはずです。
では、なぜリードを休ませるのがいいのでしょうか。
素朴な疑問ですが、意外と答えが見当たりません。多くの場合は「洋服を続けて着ると痛みやすいけど、
途中で休ませたり、洗濯すると長持ちするのと同じ理屈」という感じの説明がされているようです。
でも、洋服が長持ちする理屈が分からないので、やっぱりはっきりしません。
そんな中、ある文献に「リードが完全に乾燥するまでに2〜3日かかる」という記述がありました。 その文献では、乾燥速度とリードの持ち具合の相関性の可能性を指摘しています。ただ、文献には 具体的な実験結果は見当たりません。では自分で試してみよう、というのがこのページの目標です。
実験方法は単純です。充分乾燥していると思われるリードの重さをはかり、水にある時間浸して、 その後適当な時間を置きながら重さをはかっていくだけです。
実験は、会社の上皿天秤を借用しましたので、すべて会社の自席で行ないました。使用したリードは、
5年近く前に購入したものの、バランスがあまりにも悪かったため加工もせずに放置していた、バンドレンと
グロタンのリード各2枚ずつ。これを2グループに分けて、一方は3時間水に完全に沈め、もう一方は
滴らない程度に湿らせたティッシュに1時間ほどはさみました。
会社の自席は、気温18〜22℃、湿度25〜35%でした。リードはケースなどには一切入れず、裸のまま
机の片隅に放置しました。この場所は、天井から吹き出す暖房がほぼ直撃していました。
なお、この実験は上述のとおり会社で行なったのですが、社則により開発環境(=自席)は写真撮影が
一切禁止だったので、実験中の様子は紹介できません。申し訳ありません。
測定結果を表にまとめると、次のようになりました。
| サンプル名 | 実験前の重さ[g] | 水から出した直後[g] | 1日後[g] | 2日後[g] |
| V1 | 0.798 | 1.035 | 0.801 | 0.775 |
| G1 | 0.773 | 1.065 | 0.795 | 0.775 |
| V2 | 0.795 | 0.940 | 0.765 | 0.783 |
| G2 | 0.775 | 0.940 | 0.765 | 0.770 |
このうち、V1とG1は3時間水につけたもの、V2とG2はティッシュにはさんだものです。
V1とG1についてグラフにすると、このようになります。
この結果を見ると、3時間水に浸すというかなりひどいことをやっても、2日ほどすればほとんど元通りに 乾燥する、ということが分かります。
ただ、気をつけなければいけないのは、この実験はリードを空調の流れが直撃するところに 裸で放置した結果であるということです。皆さんもお気付きのとおり、普通の場合リードは リードケースにしまっておきます。ということは、今回の実験よりも、乾燥しにくい条件であると いえます。つまり、実際にはこんなに調子よく乾燥するわけではないということです。
では、実際と同じように、リードケースにしまった場合はどうなるでしょうか。
これは、次回の実験で別途実験していますので、ご覧下さい。