このページの最終更新:13th Nov 1998

音の発生と開管・閉管の謎

音に関する基礎知識開管・閉管とクラリネットの空気振動他の楽器との比較 / ベルの役割 / 息の流れによる影響

ベルの役割

ベルの役目

クラリネットにはベルがついています。これは、元々は倍音が鳴るように したときに足らなくなったAを補うために管を伸ばしたものですが、 それ以外にも目的があります。それは、音がよりよく響くようにするためです。
このことは、金管楽器に顕著です。金管楽器の場合、クラリネットのように 簡単にベルを切り離すわけにはいきませんが、それでもベルカットホルンなどで 試すと分かりますが、ベルがないと音は貧弱になります。前に述べましたが、管から いきなり外に開いている場合、変化が急すぎて音波が外に出ることができなくなります。 ベルをつけると、管がだんだん広がる形になり、自然に音波が外に出られるように なります。

ですから、理論的にはフルートにベルをつければ、もっと大きな音が出ることになります。
ただ、そんなことをしたら倍音構成が大きく変わってしまって、フルートの音では なくなってしまうでしょうが・・・。

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クラリネットの管の内径

ところで、クラリネットを眺めてみると、マウスピースの所は非常に狭く、 またベルは非常に広がっているのが分かります。さらに、楽器を分解してみると、 下管とベルの接合部分は、明らかに他の接合部分よりも内径が太いことが わかります。これでは、クラリネットの振動の根本であった「クラリネットには テーパがない」というのと矛盾してしまいます。

そこで、各接合部分の内径をノギスで正確に計ってみると、上から順に 14.9mm、14.8mm、14.6mm、20.8mmとなっています。 (クランポン社製R13の実測値)これから、マウスピースから下管の途中にかけて、他の 楽器とは逆向きの、段々狭くなるテーパが付いているということがわかります。実は、これが 非常に重要なのです。テーパによって段々狭くなると、管の端の状態による影響を 受けにくくなります(詳しくはここを参照)。ですから、 このテーパによってベル付近の影響が適度に殺されて、クラリネット独自の 振動原理を保っているのです。

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