リードには必ず番号がふってあります。だいたいは、 2 , 2-1/2 , 3 , 3-1/2 , 4 , 5で、たまに 1-1/2 や 3-3/4 のようなものもあります。 また、メーカーによっては、番号ではなくて S , MS , M , MH , H としている ものもあります。
注意しなければならないのは、これらの数字は「リードの厚さ」と呼ばれる事が 多いけれども、決して実際の厚さを表してる訳じゃないという事です。 その証拠に、たくさんリードを買っていると同じメーカーの 3 より 3-1/2 の方が ぺらぺらに感じたりする事も結構あります。また、同じはずの 3-1/2のリードも、 一箱の中に吹いた感じが全く異なるものが混ざっています。あくまでも、番号は目安に過ぎない という事でしょう。
リードは一見どれも同じ様にみえますが、実際にはいくつかの種類があり、
それはおもにリードのカッティングの違いからできます。
まず、目に見えて大きく違うのはリードの皮がどこまでついているかです。
ひとつは皮が丁度リードの半分くらいの所で横に切ってあるもの、もうひとつは
皮が半円状に切ってあるもので、前者をフレンチカット、後者をアメリカンカットと
いいます。フレンチカットのリードは、リード中心の斜めの部分を緩やかな曲線状に
削りだしているので、初めは鳴りにくいけれども、段々慣らしていけばふくよかな音が出ます。
逆にアメリカンカットではまっすぐに削ってあるのですぐに音が出るけれども、
吹き込んでいくうちにへたり易くなるし、音も注意しないと金属的な音になって
しまうようです。
さらに気にしないといけないのは、最近出荷されているリードの中には
フレンチカット風のアメリカンカットのリード(ややこしい)が結構多いと
いう事です。これは実際に吹いてみないと分からないので、いろいろ試してみる
しかないと思います。
それと、同じメーカーの同じ番号のリードであっても、同じケースの中に
何種類かの微妙に違うリードが入っている事が多い様です。それというのも、
世の中に出回っているマウスピースが多種多様になっていて、しかもリードを
自分で調整できる人が減っている現在、メーカーサイドでできるだけ色々な
ニーズに応えるためにはやむを得ない事なのだと思います。
なので、もしできるならいろんな人と不要なリードを融通しあったりしていく
のも有効かと思います。
新しいリードは、楽器屋などで売っています。値段はものにもよりますが、 普通は一箱10枚入りでだいたい1500円から2500円位でしょうか。 様々なメーカーのリードがあって、結構迷ったりするものです。
さて、新しく買ってきたリードは、いったいどうすればいいでしょうか。
買ってきたリードをいきなり本番の演奏に使うなどという事は、よっぽどの事情
(例えば当日になって準備していたリードが全部割れたとか)がない限り誰も
しないと思います。それは買ってきたばかりのリードはリードとしての機能が
まだ引き出されていないからです。
リードを実際に演奏会で使えるところまで持っていく方法は色々あります。
どれが正しい、とかいう事はないと思うのですが、一つの例を紹介します。
まず、買ってきたリードを箱から出して紙袋にいれ、部屋の中で湿気の少ない
風通しの良いところにしばらく(数か月)おいておきます。それからはじめて
リードを水に軽くつけ、根元から先に向かって軽く指(またはセーム皮の
切れ端)でこすります。
その後に初めて実際に音を出すのですが、その時間はできるかぎり短く、
音域もできるかぎり低い音にします。リードはすぐに十分自然乾燥させます。
これを何日かおきに数か月続け、段々吹く時間と音域を広げていくのです。
さて、この方法にはそれぞれちゃんと根拠があってこうしているのです。まず、
しばらくおいておくのは、どんな木工品でもそうですが、工作を始める前には
必ず十分な乾燥時間をおきます。そうしないと完成してからそりが出たりして
しまうからです。本来、リードも加工する前に十分乾燥させるべきなのですが、
現実にはそこまで時間をとっていない様なので、それを補おうという訳です。
リードをこするのは、決してまじないなんかじゃなくて、リードの繊維の空洞を
つぶして余計な水分がたまらない様にするのです。吹く時間と音域については、
もともとリードの原料の葦が生えていた時の振動(一秒間に数回)から、いきなり
数百〜数千ヘルツの高振動を与えたらどうなるか想像してもらえればいいと
思います。
結局いえるのは、リードに十分な愛情をかけようという事でしょうか。<
演奏の終わったあと、リードはどうすればいいでしょう。十分な愛情を かけようと言った以上、何も考えずにケースに放り込んでおくのはちょっと 考え物です。かといって、不必要なまでに手をかけるのも時間の無駄ですよね。
まず大事なのは、リードはできるかぎりローテーションを組んで、休む時間を
十分に与えるようにします。洋服でもなんでもそうだと思うのですが、気に
いったからといって同じものを使い続けると、休みをいれながら使うよりも
はやく痛んでしまうのです。
また、リードの場合はしみ込んだ水分が完全に乾燥するまで、自然状態で数日
かかるようなので(表面は乾いても、中のほうは乾きにくい)、特に間隔を
開ける事は大事だと思います。
それと、リードについた汚れですが、片づける前にガーゼか何かで拭くと
いいらしいです。気がついた時にガーゼ(など)で軽くぬぐうだけでいいかもしれません。
結局はあまりにも汚れて見苦しいぐらいになるまで実害はないのではないか、
と考えることができます。もちろん、きれいにしておくのに越した事はないで
すが。
それと、女性で口紅をつけてる人はそれがリードにつくので、この場合は
毎回拭いたほうがいいと思います。でも、中にはプロの奏者で、口紅を一切
拭かないでしまってた人もいますが・・・。
世の中には、便利なものがあって「古くなって鳴らなくなったリードを
よみがえらせる」という液体があります。
名前は忘れました。実際使った人の話によると、繊維が黒くなってたリードが
きれいになって、前より鳴るようになった気がする、という事なので、そういう
事なのでしょう。
ただ気になるのは、この液体は結局漂白剤と同じ働きをしているに過ぎないと
いうことで、漂白剤を口にいれるのに抵抗がある人には勧められません。
他には、砂糖なしサイダー(炭酸水)とか、CCレモンがいい、という噂も
聞きましたが、信じるかどうかは皆さん次第です。